アル-ハラル アソシエイツ リミテッド

代表者からのご挨拶

 


私たちを一言で言うならば、イスラム市場で日本企業が活躍する「舞台」創りをお手伝いする「ビジネスパートナー」です。イスラムマーケットでは、日本製品が高く評価されているのは周知の事実です。しかし、イスラムマーケットへの進出に二の足を踏んでいらっしゃる日本企業が少なくないこともまた事実です。その理由は、イスラムマーケットのことを「良くご存知ない」ことに過ぎるのではないでしょうか? よく解らないから「売れるのか? 」、「代金回収はできるのか? 」という懸念が生まれるのは当然のことだと思います。私たちは、イスラム教徒が大勢居住する中東諸国に独自のルートを持ち、現地の正確且つ詳細な情報をタイムリーに提供することができます。日々成長を遂げるイスラムマーケットで、御社が活躍される「舞台」を、私たちは一緒に創り上げていきたいと考えております。ここで、昨今「ハラル」「東京オリンピック」「イスラム教徒観光客」「えらいこっちゃ」と騒がしい日本の「ハラル事情」について、私見を述べたいと思います。インバウンド、つまり日本へのイスラム教徒観光客に対しては、例えばレストランそのものをハラル認証するようなことは、必ずしも必要ではないと考えております。確かに「ハラル」である事は、イスラム教徒観光客の皆さんに対して親切であり、安心を与えるものであると思います。 ただ、高い費用をかけてハラル認証をしても、「イスラム教徒観光客がほとんど来店しない。」「来店しても、5 人で1 人前の料理を注文しシェアしているので、商売として成り立たない。」といった声をよく耳にします。

もともと彼らは、日本はイスラム教の国でないことを分かって来日している訳ですから、彼らもハラルの食事が簡単には手に入らない事は十分理解していますので、食事に関しては自分たちである程度の準備をしてきているようです。 その点から言えば、日本では「HALAL」よりは、「Non-Pork / Non-Alcohol」の表示をし、一旦表示をしたならば責任をもってそれを守っていくことで十分ではないでしょうか? ハラル認証の初期コスト、1 年毎の更新コストを考えると、それで十分であると感じています。中には毎年日本企業に、ビジネスクラスの交通費、個室温泉付きのホテルを含む高額のハラル認証の「申請費用」を払わせ、「今年もダメでした。」と、ぬけぬけと報告する信じられない認証機関があります。日本企業とすれば、ハラル市場参入に必死になられている訳ですから、一旦始めてしまえば、手を引く決断はなかなかできないのは当然です。本当に酷い話であると思います。ですから、「ハラルに準じた対応」として、「Non-Pork / Non-alcohol」の表示で十分で、あとは言うまでもなく、店全体でイスラム教徒を迎える、温かい雰囲気をお願いします。「5 人で来店して、1 人前しか注文しない。」なんてボヤく店主は、そもそもハラルをやろうなどと考えてはいけない人です。今まで通り、日本人相手でお願いします。

一方で、日本から海外に出るアウトバウンドは少し話が違います。 「Made in Japan 」は、今や高価値のブランドとして高い評価を得ております。ですが、前述のとおり日本はイスラム教の国ではないため、普通なら認証等も全く必要のない野菜や果物までも、豚由来の肥料を使って栽培しているのではないか、保管場所の隣に豚舎があるのではないか等、多くの不安を抱えてイスラム教徒は「Made in Japan 」に向き合うことになります。 ですから、もしイスラムマーケットに進出をご希望の場合は、ハラル認証を取得された方が相手にとって親切で且つ売上にも大きく影響するものと思われます。

では、どのハラル認証機関で認証を取得すれば良いのでしょうか? 答えは簡単です。進出されたい国の認証を取るのが一番だという事です。「この認証マークがあれば、どの国にも輸出できる。」などといった、「万能のナイフ」のような認証マークは、ありません。 「数か国の相互認証」などと言う単語も良く耳にしますが、これも適当な話です。そもそもイスラム教徒は、ハラル認証マークがあれば、安心して購入します。なぜなら、イスラム教徒が同胞であるイスラム教徒を騙すことは、死罪に値する重罪だからです。わざわざ相互認証などと言わなくても、「Halal Certified 」のマークだけで他国でも十分通用します。ただ、大動物( 牛) の肉は別です。これは、その国ごとに厳格なルールがあります。また輸出の場合は、相手国毎のハラル認証の他に、2 国間協議で定まった規則がありますので、その点を十分考慮して頂く必要はあります。また、ドバイがあるアラブ首長国連邦や、本家のサウジアラビアには、マレーシアやインドネシアに見る「ハラル認証機関」はありません。そもそも、ハラルは宗教であり、イスラム教徒のみならず、全人類に向けての宗教思想です。これに乗じて儲ける事は、神を冒涜するものである。と、憤慨している宗教家もいます。

このあたりのコンサルティングこそ、弊社の得意とするところです。また、弊社は中東マーケットに独自の強力なコネクションがあり、我々が売れると確信した商品なら、イスラム市場で確実に販売成果を挙げられると自負しております。生産者の方が自分の子供のように手塩にかけて育成された「商品」を、確実にアラブに届け、事業として成り立たせるまでが我々のコンサルティングサービスです。決して、「認証しておわり。」、「売れる、売れない、のコンサルレポートを書いてさよなら。」の話ではございませんので、ご安心頂きたいと思います。日本のマーケットが疲弊して元気がない今こそ、貴方が大切にお作りになった、貴方の魂が入った商品を、海外の元気なマーケットに届けようではありませんか! 日本の誇るべき商品を通じ、日本人とイスラム教徒の心と心のふれあいを実現し、世界の平和を一緒に築きたいと願っております。それでは、一度の人生、「挑戦し続ける大和魂」の火を燃やし続けましょう。

代表取締役 吉田浩一